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空飛ぶ十字剣

 

千刀萬里追/Dynasty/Ming Dynasty
1977年作品

以前取り上げた『虎拳』と並び、僕が子供の頃に最も幻想を抱き憧れた作品がこの“超立体映画”『空飛ぶ十字剣』です。とにかく、当時の定番書「ドラゴン大全集」等で見た写真がどれもカッコ良く目を引く物だったというのが最大の理由で、細い木の間を壁虎功で登っていく譚道良、そして木の上から番傘を開いて飛び降りる姿、大全集裏表紙の飛び蹴り。他にも、奇抜な武器や風格のある強そうな悪役(白鷹)等々・・大いにそそられ「観てぇよ~!」と一人身悶えておりました。しかし、当時観る術は無く自分の中では長い事幻の作品となっていたのです。それから長い年月の後にようやく観る事が出来たのですが、幻想は見事に打ち砕かれ、ダ マ さ れ た という失望感だけが空しく残ったのでした。僕が観たのはTV放映版だったのですが、TVサイズへのトリミングが酷くファイトシーンでは姿や動きがよく見えなかったり、見物である壁虎功のシーンに至っては足先しか見えない等問題ありまくりで、写真で見たカッコいいシーンは結局殆ど見る事が出来ませんでした。まぁ元々、本で見た写真には本編に無い宣伝スチールも含まれていたんでしょうけど・・


元朝を倒した明朝の支配が続く中国。その明の支配も、絶え間の無い外敵との戦い、内部の反乱等により根底から揺らいでいた。その王朝の中にあって絶対的な権力を振るっている男が白鷹だ。しかし、その白鷹にも大きな悩みがあった。王朝の正当後継者・明王子の存在である。王子は白鷹に反抗する唯一の人物だったからだ。白鷹は、この王子を倒し名実共に王朝に君臨する事を目論んでいた。一方、王子はある寺で追っ手から身を隠していた。その寺で武芸を学びながら育った若者・譚道良はその実力を見込まれ、白鷹を倒すという任務を与えられる。


主演の“フラッシュ・レッグ” 譚道良



芸術的足技も、酷いトリミングのせいでよく見えません



鉄の爪を装着した白鷹。いかにも強いラスボスといった雰囲気を漂わせるカッコいいキャラなのですが、肝心のアクションがショボイのが残念です。



本作は“ウルトラ・キュービック方式”(笑)なる技術を採用した立体映画なので、このようにやたらとカメラに向かって色んな物を突き出す・投げる等のシーンが続出します。


譚師匠の蹴りも画面を飛び出す!


クワガタ鎌?空飛ぶギロチン風に振り回し、敵の首を刈り取ってしまう



出た!壁虎功


見えねぇ~(泣) このシーン楽しみだったのに・・


これが空飛ぶ十字剣だ!



白鷹が着用していた銭帷子を変形させブンブン回し、相手を目掛けて飛ばすというもの






上記のトリミング問題に加え、アクションの方もかなりユルイ出来。譚道良の足技も他の出演作に比べると消化不良感があるし、他の出演者に功夫アクションの巧い人が殆どいないというのも辛いところです。ただ、功夫映画だと思うと物足りないですが、『龍門客桟』タイプの武侠片だと思って観れば結構イケるかも?ストーリーは結構しっかりしているし、作品の雰囲気自体は嫌いじゃないので、この先もしワイドスクリーン版等出るような事があればじっくり観直してみたい気もします。
2009年03月15日 | Comments(6) | Trackback(0) | 功夫

七歩迷踪

 

七歩迷踪/Seven Steps Of Kung Fu/Kung Fu of Seven Steps
1979年作品

『少林拳対五遁忍術』等、張徹監督後期作品で活躍した程天賜主演の台湾作品。いかにもB級功夫片といった感じですが、これが中々面白い。全編に渡って実力派の面々による良質のクンフーアクションが楽しめる佳作です。

師匠・嘉凱のもとで修行の日々を送る程天賜、偶然街で金のメダルを拾うが、それは街を牛耳ろうとする悪党・常山に仕える五人の手下達がそれぞれ身に付けている物だった。そして師弟は、メダルを取り戻そうとする手下達とボスの常山に狙われる事となる・・・




茶店で食い逃げしようとしたチンピラを退治した程天賜、店の娘からお礼に食事を持ってきてもらったりしてイイ感じに。この飯がやけにウマそう。


師匠役の嘉凱。地味だけどめちゃめちゃ動けるし、いぶし銀的な良い俳優だなぁこの人。『神腿』での劉忠良の使用人役なんかも良かったです。


羅鋭との共演等でお馴染み台湾の実力派・常山演じる本作のラスボスは功夫映画の中でもお気に入りキャラの一人です。凄みのある悪役ぶりとパワフルなアクションに惹きつけられる。

カッチョいい決めポーズ(僕の中でこの作品といえばコレ!)



びよょ~ん


龍飛・金銘ら手下達に襲撃された嘉凱は重傷を追いながらもなんとか逃げ延びる。業を煮やした常山は改めて嘉凱・程天賜の抹殺を命令。来たる闘いに備え程天賜は嘉凱に、よりハードな修行を志願するのだった。




程天賜に、奥義“七歩迷踪”を伝授する嘉凱

修行後、手下達を一人一人片付けていく師弟。そして最後に残った龍飛を倒した嘉凱は遂に常山を追い詰める。






最後の闘いが始まった。両者一歩も引かない真っ向勝負を展開


程天賜が合流し、師弟で常山に立ち向かう。果たして勝負の行方は?





主役の程天賜の動きも勿論良いですが、とにかく常山と嘉凱が素晴らしいです。ラストの程天賜&嘉凱vs常山の激闘は見応え十分でこれだけでも観る価値あり。
2008年12月23日 | Comments(2) | Trackback(0) | 功夫

猪仔血涙

 

猪仔血涙/龍猛色變/Sun Dragon/A Hard Way To Die
1979年作品


荘泉利(ビリー・チョン)と、本格派黒人功夫スターのカール・スコットがアメリカ西部の雄大な自然を舞台に大暴れする快作です。

時は西部開拓時代。トラブルから故郷の中国を追われ、祖父の住むアリゾナへやって来たビリー。とりあえず友人の働く酒場に暫くやっかいになる事に。


賭け喧嘩自慢大会に出場。あっさり勝利し賞金をゲットするが、地元の悪党達との間に因縁が生まれてしまった。

一方、父親の経営する農場を手伝いながら平和に暮らしていたカールだったが、農場を狙ってやって来た三人の強盗犯ルイス・ネグリア、ジョセフ・ジェニングス、馬宗徳に家族を惨殺され、ただ一人逃げ延びるも重傷を負ってしまう。酒場の前で倒れている瀕死の状態のカールを発見したビリーは、急いで彼を中国人医師・クオの元へ運び込んだ。


クオ医師の手厚い治療と看護で一命を取り留めたカール。命の恩人であるビリーとの間に友情が芽生える。

回復したカール、功夫マスターでもあるクオ医師に弟子入りを志願する。「わしは功夫の師範ではなくただの医者。それに功夫など身に付けてもトラブルに巻き込まれるだけだ」と一度は断ったクオ医師だったが、カールの悲痛な訴えに心を動かされ遂に教える事に。


素晴らしい豹拳を披露するカール。欧米人の功夫アクションはどこか違和感があったり胡散臭かったりする事が多い気がしますが、この人の功夫は本物ですね。とにかくスピード・キレ共抜群。やはり我々とは生まれ持った身体能力が違う黒人が真剣にやれば東洋人は到底敵わないのだろうかと少々複雑な心境になったりします。


豹拳ポーズがやたらキマっている。まさに黒豹

天賦の才でメキメキ腕を上げ、いつしか師匠をも凌ぐ実力を身に付けたカール。親友となったビリーに、家族を殺した相手へ復讐に向かうためこの場所を離れる事を打ち明ける。ビリーは協力を申し出るが、「NO、これはリベンジ。自分の手でやるんだ」と力強く言い切った。
その頃、ビリーに賞金を持っていかれた地元の悪党が雇った刺客・ジョセフ(カールの仇・強盗三人衆の一人)がビリー不在の酒場を襲撃、ビリーの友人とマスターを殺害。ビリーは怒りに燃え復讐を誓う。こうしてビリーとカールは、奇しくもそれぞれが同じ仇を追う事となった。






良質のファイトシーンが続く。黒人スターに多いフルコン空手系ではない本格派功夫のカールと、逆に空手スタイルを用いるビリーの対比が中々面白いです。



ビリーはジョセフを、カールは馬宗徳をそれぞれ倒し、最後の敵ルイスとの闘いが始まった。鐵布衫(気功で鋼鉄の体になるアレ)を身に付けているルイスには打撃が通用しない。








鐵布衫の前に苦戦する二人だったが、師匠であるクオ医師の言葉を思い出したカールは弱点に気付く。そして合体攻撃で遂にルイスを倒す。


復讐を果たし去ってゆく二人。良い画だ


本作で強く印象に残ったのがカール・スコットの素晴らしい動き。修行シーンでの豹拳や、大人数の敵相手の場面で見せたスピード感溢れるキレキレのクンフー・アクションは圧巻でした。勿論荘泉利も相変わらずの綺麗な蹴りと小気味良い動きで魅せてくれます。大掛かりなアメリカ西部ロケも効果抜群だしビリーとカールの友情物語も爽やかで、普通の功夫映画とは一味違った感じが楽しめる一本です。
2008年12月15日 | Comments(0) | Trackback(0) | 功夫

虎拳

 

虎拳/Gold Snatchers
1973年作品

僕が子供の頃に出版された書籍『激突!ドラゴン武術』(和製ドラゴン・倉田保昭監修)は功夫映画のスチール写真に、倉田氏による「この写真の蹴りはナントカカントカで~」といった感じの専門的な技術解説が付いており、さらに倉田氏が出演している日本未公開作品の珍しい写真が満載という非常に嬉しい内容であった。それらの写真を眺めては、当時は観るのが困難だった未公開作品達に思いを馳せたものだが、その中で特に幻想を膨らませていたのがこの作品。虎 拳というストレートなタイトル、そして陳星と倉田による迫力バトル画像に当時の僕は惹かれたんですよねぇ。その後長い年月が経過し、遂にご対面の時を迎える事になる訳だが・・


主演は、無類のタフガイ・陳星

冒頭、刑務所から出所する陳星。乳兄弟である龍飛の策略に遭い、無実の罪で収監されていたのだ。龍飛は、二人の母親の遺産である金塊を独り占めしようとしており、邪魔な陳星を何かと迫害していた。


陳星と骨肉の争いを繰り広げる龍飛


陳星、龍飛との三角関係に悩む幼馴染の陳燕鳳。昔ながらの清純派ヒロインといった感じ。



序盤から陳星のパワフルな空手アクションが全開




・・が、ずっと同じ相手(陳慧樓・柯受良・王太郎ら龍飛の手下達)と同じような立ち回りばかりなので次第に飽きてくる。


後半ようやく倉田さん登場!若い




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流石に倉田のアクションはスピード・キレ共素晴らしい


本作最大の見せ場、陳星vs倉田のガチバトル







パワーの陳星とキレの倉田によるハイスパート肉弾バトルは迫力十分。延々殴り合い蹴り合うだけの大雑把な殺陣ともいえるが、この闘いに関してはそれが良い方に転んでいると思う。


ラスト、陳星必死の訴えに改心するかと思われた龍飛だったが、やはり裏切り行為に。陳星は刺されて深手を負ってしまう。


手負いの陳星、力を振り絞り龍飛へ立ち向かっていく


正直なところ期待外れでした。
幻想を抱いていた作品というのは得てしてそんなものだったりしますね。『帰ってきたドラゴン』のようなカラッと明るい感じの作品を想像していたが、それとはかけ離れた暗く陰惨なストーリー展開で、救いの無いエンディングも後味が悪かった。陳星のアクションもやや一本調子な所があり、通して見るのはやや辛い。ただ、陳星vs倉田のバトルは文句無しの迫力なので一見の価値あり。
2008年11月17日 | Comments(0) | Trackback(0) | 功夫

唐人票客



唐人票客/The Screaming Tiger
1973年作品

“天皇巨星”王羽(ジミー・ウォング)が日本を舞台に大暴れ!
故郷の漁村を日本人によって全滅させられたジミーさん、復讐相手を探して日本へやってきた。立ち寄った町は祭りの真っ最中。




賞金相撲大会に出場したジミーさん、功夫?を駆使して優勝するが、力士達に因縁をつけられ大立ち回り。

前半はいかにも外国人発想という感じのインチキ日本を舞台にユルイ展開が続き、観るべきところも無くかなりつまらないので睡魔に襲われる事うけあい。でも耐えましょう、後半スゴイですから。




仇である日本人武道家・龍飛とのラストバトルが圧巻なのだ




走っている機関車上でのバチバチバトル!


貨車から貨車へ飛び移る(トランポリン使用)。なんてデンジャラスな


お~い!


落ちるって!




列車から飛び降り、今度は鉄橋の上での闘い。だから落ちるって




最後は激流の中で両者ボロボロになりながらのバトル。ジミーさん、蹴り本当にボコボコ当ててます


岩石(ハリボテ)で一撃、普通死にます

最後は龍飛が滝に転落し劇終。いや~凄かった、お疲れ様でした。

初めて観た時は後半ポカーンと口開けて見てたなぁ。73年にこんな無茶なアクションシーンを撮っていたという事に驚いた。ご無事でなによりです。一歩間違えば死、しかもノースタント。今の俳優は絶対やらないだろう。つまらない前半を耐えて(または早送りして)観るだけの価値は十分あるというか必見!
2008年10月28日 | Comments(0) | Trackback(0) | 功夫
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